アーユルヴェーダの「ドーシャ(体質)」を理解して、毎日の暮らしに活かす

ヨガ

子育て中の毎日は、自分の時間がなかなか取れず、気がつけば体も心も疲れている…そんな経験はありませんか?私自身も、小さい子どもと一緒に過ごす日々の中で「なんとなく不調が続くけれど、病気というほどでもない」という状態がよくありました。そんなときに出会ったのが、インドの伝統的な健康法「アーユルヴェーダ」です。今回は、その基本となる「ドーシャ(体質)」についてご紹介します。

ドーシャとは?

アーユルヴェーダでは、人の体質や心の傾向を「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という3つのエネルギーで説明します。これらを「ドーシャ」と呼び、誰もが3つを持ち合わせていますが、人によってどれが強いかが異なります。

  • ヴァータ(風のエネルギー)
    動きや変化を司り、創造的で行動的。ただし乱れると不安や冷え、便秘になりやすい。
  • ピッタ(火のエネルギー)
    情熱的でリーダー気質。消化力が強い一方、乱れるとイライラや胃の不調が出やすい。
  • カパ(水と土のエネルギー)
    穏やかで安定感があり、持久力がある。ただし乱れると重だるさや気分の落ち込みにつながる。

自分の体質を知ると、ケアがしやすくなる

たとえば、ヴァータが強い人は寒さや乾燥が苦手なので、温かい飲み物やリズムのある生活が大切。ピッタが強い人は、熱や刺激に弱いので、ヨガや呼吸法でクールダウンを意識。カパが強い人は体を動かさないと停滞しやすいため、少し汗をかく運動やスパイスを使った食事が効果的です。

子育て中に取り入れやすい工夫

外出が難しいときでも、家でできる工夫があります。

  • 朝、白湯を飲んで体を整える
  • 10分だけでもヨガやピラティスを習慣化
  • 好みのアロマを焚いて気持ちをリセット
  • 季節や体質に合わせた食材を意識して取り入れる

特に子どもが小さい時期は、自分のケアが後回しになりがちです。でも、自分が整うと子育ても家事もぐっと楽になります。

まとめ

「ドーシャ」を理解すると、自分の不調の原因やケアのヒントが見えてきます。アーユルヴェーダは特別なことをしなくても、日々の暮らしに少しずつ取り入れられるのが魅力です。忙しい毎日の中で、「今日はヴァータが乱れているかな?」と気づくだけでも一歩前進。無理のない範囲で、自分の体質に合ったセルフケアを楽しんでみてくださいね。