子育てや家事で毎日があっという間に過ぎる中、自分の体調や気分の変化に気づく時間はなかなか取れません。しかし、季節の変化に合わせて生活のリズムや食事を整えるだけで、心身のバランスがぐっと整いやすくなります。ここでは、アーユルヴェーダの知恵を取り入れた季節ごとのライフスタイルをご紹介します。
春(ヴァータが増えやすい季節)
春は風のエネルギー「ヴァータ」が増えやすく、不安感や冷え、乾燥が出やすい時期です。
- 食事:温かいスープや煮込み料理、オイルを使った食材を取り入れる
- 生活習慣:朝は白湯で体を温め、軽いストレッチやヨガで関節をほぐす
- 肌ケア:保湿オイルで乾燥を防ぐ
特に小さなお子さんがいると、家の中で過ごす時間が長くなります。室内でのヨガやピラティスで体を温め、血流を促すことが春のヴァータ対策に最適です。
夏(ピッタが増えやすい季節)
夏は火のエネルギー「ピッタ」が強くなるため、イライラやほてり、吹き出物が出やすくなります。
- 食事:きゅうりやズッキーニ、ココナッツなど体を冷やす食材を意識
- 生活習慣:午前中の涼しい時間帯に軽い運動をし、日中は無理をしない
- 肌ケア:ココナッツオイルやアロエベラで鎮静ケア
暑さで食欲が落ちやすい時期も、冷たいものばかりではなく、消化しやすい温かいスープや軽い煮込み料理を取り入れると体が疲れにくくなります。
秋(ヴァータが再び増える季節)
秋も春と同じくヴァータが増える季節です。空気が乾燥し、肌や髪もパサつきやすくなります。
- 食事:温かいオイルを使った煮物やお粥で潤いを補給
- 生活習慣:朝晩の軽い運動や深呼吸で心身を落ち着ける
- 肌ケア:保湿オイルで全身マッサージすると乾燥対策に
外出の少ない方でも、自宅でヨガやピラティスを行いながら、オイルマッサージを習慣にすると乾燥や冷えを防ぐことができます。
冬(カパが増えやすい季節)
冬は水と土のエネルギー「カパ」が増える時期で、体が重く感じたり、むくみやすくなります。
- 食事:スパイスを効かせた温かい煮込み料理や豆類で代謝を促す
- 生活習慣:軽い運動をこまめに取り入れ、体を温める
- 肌ケア:乾燥はもちろん、重さを感じやすい肌には軽めのオイルやハーブを活用
カパが増える冬は、運動不足になりがちな自宅でのヨガやピラティスが特におすすめです。代謝を上げ、体を軽く保つことができます。
まとめ
アーユルヴェーダでは、季節ごとに変わる体のエネルギーを意識しながら食事や生活を調整することが、健康と美しさの秘訣とされています。忙しい主婦でも、朝の白湯や簡単な運動、季節の食材を取り入れるだけで、心身のバランスを整えることができます。子育ての合間に少しずつ取り入れて、季節ごとの変化を心地よく乗り越えましょう。